Trelloでゆるくアジャイル開発をはじめる方法

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はじめまして。カイユウ開発部のニンジャです。

普段は、自社メディア・KAI-YOU.netの設計、デザイン、実装など、表示に関すること全般についての制作を担当しております。

現在カイユウ開発部では、Trelloをタスク管理ツールに用い、2週間ごとにリリース期限を設けて、アジャイル開発のような手法で開発を進めています。

現在のチーム構成人数

2015年7月現在、開発部のメンバーは、デザイナー・エンジニア・ディレクターなどの6名で構成されています。

今年4月に新しくメンバーを迎え入れたことと、今後の拡大によってさらにスピードを上げていけるようにするために、今一度、開発体制について見直そうという議題が持ち上がりました。

これまでの体制と問題点

これまで開発部では、少数で回していた時期が長かったこともあってか、タスクの割り振りや管理方法が、かなり属人性の高い組み方になっていました。

自社のプロダクト開発や受託制作などに、都度、メンバーをアサインして、仕事を進めていくような形式です。

週一のミーティングや日報で進捗報告もおこなってはいましたが、詳細については案件ごとに自己管理という部分も多分にあったように思います。

このやり方だと、納期が迫ってきたときに、「イケんのか?」「ヤレるっしょ!」のような精神論に陥りがちです。

また、そもそも、誰が、何のために、どのような残タスクを抱えているかということが見えづらくなりがちでした。

アジャイル開発手法を参考に改善

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現在は、アジャイル開発という、すばやく短期間で開発と振り返りを進めていく手法を参考にしています。

そのうち、チームとしての進め方に特化したスクラムという手法の一部を、テスト的に取り入れ、これまでの業務の進め方に組み込んでいます。

特に、タスクのタイトルをつける際に、開発者向けの言葉ではなく、機能を体験するユーザー目線の言葉で記述するようにしたのはとても効果的だったように思います。この記述の仕方は、アジャイル開発ではストーリーと呼ばれています。

例えばこんな感じです。

×スマホのトップページをリニューアルする

スマホトップページで、KAI-YOU.net内の各コンテンツを一望できるようにする

ポイントとしては、利用者の他に、プロダクトオーナー(弊社役員)もユーザーとして扱ってストーリーをつくることだと思います。

要望と目的がはっきりしているため、何をすれば良いかがわかりやすくなりました。(もしかしたらもっと良い書き方があるのかもしれませんが;;)

その他、箇条書きで簡単にまとめてみるとこんなかんじです。

  • ストーリーに紐づくタスクは細かく分解し、チェックリストとして追加していく
  • ユーザーや顧客にとっての価値による優先順位づけをする
  • ストーリーに関わりそうな人を全員アサインする
  • 障害となることがあったら個別、もしくは開発チーム集めて相談
  • ストーリーを終えるのにどれくらいの工数がかかりそうか、重み付けをする

タスク管理にはTrelloを用いていますが、機能が少し不足しているため、若干、スクラムの解釈を変えている部分もあります。

Chrome拡張機能でストーリーの重み付け

Google Chromeのみですが、「Scrum for Trello」という拡張機能をインストールすることで、ストーリーの重み付けを可視化することができます。

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上のスクリーンショットの青い数字は、チームが2週間でやりきれた作業量を数値化したものです。

次の2週間では、この数値を参考にして、やりきれるストーリーは何かというものを意識してミーティングをおこないます。

補足

個別に走っているプロジェクトや受託開発などは必要に応じて、タスクそのものをストーリーとしてつくっています。

そのうち、締め切りが近いものなどは、納期を守ることが顧客への価値提供につながると考えて、優先順位を高く設定しています。

また、担当できる可能性のある人は全員、ストーリーにアサインしています。

今後試したいこと

徐々に可視化が上手く回り始めてきたので、さらにデイリースクラムという、タスクの進捗確認の時間を必ず毎日とる方式を試していきたいなと考えています。

終業時に日報で進捗報告していたことも、一日のはじめに"口頭"で報告・共有したほうが、状況の把握が速く容易になると考えられるからです。

具体的には、昨日どのような作業をおこなったか、なぜそれをおこなったか、それが完了したかどうか、いま障害となっていることは何かということが話せる場になったらといいなと思います。

まとめ

今後も、カイユウ開発部では、アジャイル開発手法などを取り入れ、開発スピードアップや効率化を進めていきます。

"チーム"として前に進むことを主眼に置き、引き続き、臨機応変に、柔軟に対応していこうと思います。

最後になりますが、現在、株式会社カイユウでは、開発部メンバーを募集しています。

エンジニア、デザイナーに加えて、制作の進行が得意な方も是非、一緒に「ポップとはなんぞや?」ということを突き詰めていきましょう!